秀丸の酒とゲームとロボットの日々

酒とゲームとロボットが大好きです

酒の日々・読むお酒 蘇東坡『和陶飮酒二十首』其三

さ・・・三國志14が、終わらないよお。いやまあ、イベント発生に失敗しするたびに、最初からシナリオプレイし直している自分のせいなのですが。 まあそれはおいといて、今回は蘇東坡さんの詩。そういえば、ほんとは詩人さんの名を書くとき、名か字(あざな…

酒の日々・読むお酒 エルベ・ル=テリエ「束の間の味」(『カクテルブルース in N.Y.』より)

『カクテルブルース in N.Y.』は、私が初めて買ったお酒関連の本です。(たぶん。なにせ〇十年以上前のことなので、記憶が定かではないですが。) 本の舞台はニューヨークですが、作者はフランス人。ジェイズ・バーのオーナー兼バーテンダーのジェイ、…

ゲームの日々 「三國志14」ー孫堅さんの天下取りの日々ー

やあみんな!俺は孫堅。字は文台。人呼んで江東の虎。この時代、一人称が俺でいいのか知らないけれど、気にしない! 時は、光和7年(紀元184年)。太平道の教祖、張角の衆徒が一斉蜂起。いわゆる「黄巾の乱」ってやつだ。黄巾賊はあっという間に天下に広…

漢字の日々 「嘘」(うそ)と「妄」(うそ)

漢字のお話、再び。 宮城谷昌光さんは、「うそ」ということばに、「妄」という漢字をとくあてます。 『呉漢』でも、 「人の話には、半分信(まこと)があっても、あとの半分は妄(うそ)だということよ。(後略)」 というふうに。 「妄」ってあまり使わない…

漢字の日々 「瞻る」(みる)と「瞰る」(みる)

今回は、酒とゲームとロボットから少し離れて、私が感動した漢字のお話。 宮城谷昌光さんが書いた『呉漢』という小説がありまして、呉漢という人は劉秀さんの後漢王朝の創成を大いに助けたすごい人なのですが、まあそれはおいといて。 その小説の最初の方に…

酒の日々・読むお酒 王莽「酒は百薬の長」(『食貨志』より)

「酒は百薬の長」という言葉は、一度は聞いたことはあると思うのです。一見お酒サイコー!な言葉に燃えますが、実はそうでない、というお話。 王莽さんという人は、劉邦さんが創った漢王朝を簒奪しちゃって、自分の王朝をたてちゃった困ったちゃん。その王朝…

酒の日々・読むお酒 李白『月下独酌』其一

いやはや、仕事始めから約1週間が経ちましたが、年末年始飲んじゃ寝飲んじゃ寝してたので、頭の回転がいまだに反回転。 まあそれはおいといて、今回は大好きな李白さんの詩。 花間一壺酒 花間 一壺の酒 獨酌無相親 獨酌 相親む無し。 擧盃邀明月 盃を擧げて…

酒の日々・読むお酒 権徳輿『独酌』

最近、ひまぶっこいているので、宮城谷昌光さんの小説ばかり読んでます。 『呉漢』。後漢王朝成立の立役者の一人のお話。いいことば満載でして、今日はこのことば。 「つまり話半分ということは、きいたという事実を一とすれば、その半分に縮小しておくとい…

酒の日々・読むお酒 曹操『短歌行』

曹操さん。昔はあんまりいいイメージありませんでした。でも、宮城谷昌光さんの『三国志』を読んで、人は見かけで判断してはいけないのだー、と悟りました。 ちなみに言わずもがなですが、曹操さんの字は孟徳。 対酒当歌 人生幾何 酒に対しては当に歌ふべし…

酒の日々・読むお酒 李白『山中幽人対酌』

職場のあっせんで買った、天塩町のべこちちファクトリーのさけるチーズをつまみに飲んでいるのですが、いやはやこりゃうまいですよ。特にさんしょう。 それはおいといて、今回は冬なのに春っぽい漢詩。 両人対酌山花開 両人対酌 山花開く 一盃一盃復一盃 一…

ロボットの日々 序 ロボットの基地

ブログのタイトルが「酒とゲームとロボットの日々」の割には、こちらでは今までお酒の話しかしていませんでしたなあ。 なので、今回はロボット、というかロボットアニメについて、ちょっとだけ。 そもそもそ、私がロボットアニメにはまったのは、ゲームの(…

酒の日々・読むお酒 王瀚『涼州詩』

そういえば、いつの間にか今年のボージョレ・ヌーボーの解禁日が過ぎてましたなあ。ここ何年か飲んでませんけれども。 葡萄酒つながりで思い出した、この漢詩。 葡萄美酒夜光杯 葡萄の美酒 夜光の杯 欲飲琵琶馬上催 飲まんと欲すれば 琵琶 馬上に催す。 醉沙…

酒の日々・酒の旅人 「宮水まつりに行ってみた日々」 そのさん

「にしのみや宮水まつり」見学記。そのさん。 10月6日 本日の旅程 西宮市のホテル-白鹿記念酒造博物館・今津灯台見学→-電車・バス→伊丹空港-ANA983便→新千歳空港-自家用車→自宅 朝起きてホテルをチェックアウトして、阪神西宮駅のコインロッカ…

酒の日々・酒の旅人 「宮水まつりに行ってみた日々」 そのに

「にしのみや宮水まつり」見学記。そのに。 10月5日 本日の旅程 西宮市のホテル→「にしのみや宮水まつり」見学→「西宮酒ぐらルネサンスと食フェア」見学→西宮市のホテル 朝起きて、「にしのみや宮水まつり」見学の前に、「西宮酒ぐらルネサンスと食フェア…

酒の日々・酒の旅人 「宮水まつりに行ってみた日々」 そのいち

スコットランド旅行から帰ってきた翌週の2019年10月4日、私は、伊丹空港に降り立ちました。 いやね、10月の第一土曜日、つまり10月5日に、兵庫県西宮市で「にしのみや宮水まつり」があるというのです。さらに、宮水まつりの後は「西宮酒ぐらルネ…

酒の日々・酒の旅人 「スコットランドの人々に感謝する日々」そのなな

2019年9月の、スコットランド旅行記 そのなな 9月25日 本日の旅程 スカイ島カイルアキンのホテル-バス→グラスゴー-バス→グラスゴー空港近くのホテル 朝起きて、朝ごはんの後ホテルをチェックアウト。グラスゴー行きのバス発車時刻が迫っていたので…

酒の日々・酒の旅人 「スコットランドの人々に感謝する日々」そのろく

2019年9月の、スコットランド旅行記 そのろく 9月24日 本日の旅程 インヴァネス-バス→スカイ島でタリスカー見学?-バス→スカイ島カイルアキンのホテル 朝起きて、朝ごはんの後ホテルをチェックアウトする前に、インヴァネス城を見に行こうと外に出…

酒の日々・酒の旅人 「スコットランドの人々に感謝する日々」そのご

2019年9月の、スコットランド旅行記 そのご 9月23日 本日の旅程 クライゲラヒ-バス→ダフタウンでバルヴェニー見学-バス→クライゲラヒでマッカラン見学-バスのはずがタクシー→エルギン-鉄道→インヴァネス 朝起きて、朝ごはんの後ホテルをチェック…

酒の日々・酒の旅人 「スコットランドの人々に感謝する日々」そのよん

2019年9月の、スコットランド旅行記 そのよん 9月22日 本日の旅程 アバディーン-鉄道→キース-キース・ダフタウン鉄道→ダフタウンでグレンフィディック見学-バス→クライゲラヒ 本日から次の日にかけて、ダフタウンでグレンフィディック見学した後…

酒の日々・酒の旅人 「スコットランドの人々に感謝する日々」そのさん

2019年9月の、スコットランド旅行記 そのさん 9月21日 本日の旅程 アバディーン-バス→エロンのブリュードッグ-バス→アバディーン 朝起きて、ホテルで朝ごはん。それからまず事前にスコットレイルのWebサイトで買っておいた、明日と明後日使用す…

酒の日々・酒の旅人 「スコットランドの人々に感謝する日々」そのに

2019年9月の、スコットランド旅行記 そのに 9月20日 本日の旅程 自宅-自家用車→新千歳空港-BA3446便→成田空港-BA6便→ヒースロー空港-BA1318便→アバディーン 自宅から新千歳空港までは、車で3時間かかります。BA3446便は7…

酒の日々・酒の旅人 「スコットランドの人々に感謝する日々」そのいち

私は、1年に1度、職場の夏休み(7~9月)を利用して、お酒処を巡る旅に出かけています。 で、今年は、最初はスコットランドのダフタウンで、9月にウイスキー祭りがあるというので、それに行こうとしたのですよ。でも!調べてみると今年のウイスキー祭り…

酒の日々・読むお酒 陶淵明『飮酒』其七

9月9日は、ご節句の一つ、重陽の節句。9は陽数であり、陽が重なるのでとってもめでたい日だそうな。この日にお酒に菊の花を浮かべて飲むと、邪気を払って息災であるという風習があります。 そこで、本日は重陽の節句にぴったりの、陶淵明さんの飲酒詩をご…

酒の日々・読むお酒 『BARレモン・ハート』第34巻

いやっははー!お酒飲み人の、年に一度のお楽しみ、『BARレモン・ハート』第34巻、やっと買いましたよー! 発売日はちょっと前だったのですが、近所の本屋さんに売っていなくて、ちょうど某札幌市に出張する機会があったもので、ここぞとばかりに買って…

酒の日々・読むお酒 若山牧水『白玉の歯にしみとほる秋の夜の酒はしづかに飲むべかりけり』

いやっはー、残暑が厳しいざんしょ!なのですが、お盆を過ぎたら日が短くなって、めっきり秋らしくなりました。なのでこの短歌。 『白玉の歯にしみとほる秋の夜の酒はしづかに飲むべかりけり』 牧水さんの、お酒に対する愛が感じられますねえ。春でも夏でも…

酒の日々・読むお酒 高村光太郎『梅酒』

この土日に、台風10号さんから変化した温帯低気圧さんが近くにいらっしゃったと聞いて、ふと思い出したこの詩。 死んだ智恵子が造っておいた瓶の梅酒は 十年の重みにどんより澱んで光を葆み、 いま琥珀の杯に凝って玉のやうだ。 ひとりで早春の夜ふけの寒…

酒の日々・読むお酒 李白『把酒問月』

夏っぽい飲酒詩を探していたのですが、なかなか見つからず。せめて月見酒で涼しいかなと思うのですが、どうでしょか? 靑天有月來幾時 靑天 月有って來幾時ぞ 我今停盃一問之 我今 盃を停めて一たび之を問ふ。 人攀明月不可得 人 明月を攀づるは得可から不 …

酒の日々・読むお酒 松尾芭蕉『酒のみに語らんかかる滝の花』

いっつも古代中国の詩人さんばかり紹介しては何なので、今回は日本の代表的俳人、松尾芭蕉さん。 『酒のみに語らんかかる滝の花』 中国に比べると、日本にはあまり「飲酒詩」ってなじみがないですよね。なんか、もったいないなあ。 まあそれはおいといて、滝…

酒の日々・読むお酒 白楽天『效陶潜體詩』其三

中国の飲酒詩の詩人といえば、この人も外せません。白楽天さんは中唐の人。本名は白居易。「陶潜」は陶淵明さんで、陶淵明さんの詩を詠んで心情にしっくりきたので、その作風をまねて自分も詩を作ってみたよ!だそうです。 朝亦獨醉歌 朝も亦獨り醉うて歌ひ …

酒の日々・読むお酒 于武陵『勸酒』

たまたま漫画『BARレモン・ハート』30巻を読んでいたら、たまたまこの詩(訳詩の方)が載っていたので、漢詩も読んでもらいたくてここに載せてみました。 勸君金屈巵 君に勸む 金屈巵 滿酌不須辭 満酌 辭する須ら不。 花發風多雨 花發いて風雨多く 人生…