秀丸の酒とゲームとロボットの日々

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酒の日々・読むお酒 蘇東坡『和陶飮酒二十首』其三

 さ・・・三國志14が、終わらないよお。いやまあ、イベント発生に失敗しするたびに、最初からシナリオプレイし直している自分のせいなのですが。  

 

 まあそれはおいといて、今回は蘇東坡さんの詩。そういえば、ほんとは詩人さんの名を書くとき、名か字(あざな)か統一した方がいいのであろうなあ。あまり気にしていませんでした。(蘇東坡さんの場合、名が軾で字(あざな)は子瞻(しせん)。東坡は通り名?)

 

道喪士失己 出語輒不情  道、喪うて、士、己を失ふ。語を出す、輒ち情ならず。

江左風流人 醉中亦求名  江左風流の人、醉中亦た名を求む。

淵明獨淸眞 談笑得此生  淵明、獨り淸眞、談笑、この生を得たり。

身如受風竹 掩冉衆葉驚  身は風を受くるの竹の如く、掩冉として衆葉驚く。

俯仰各有態 得酒詩自成  俯仰、各々態あり、酒を得て、詩、自ら成る。

 

この世に道がなくなって、ぼくはどうしたらいいのだろう。何を話したらいいのかも、分からない。

風流人といったって、酔っ払っても名を求む。

だけどね、陶淵明先生ただ一人が、一人清真で、酔って笑って生き抜いた。

その身は風を受ける竹のようで、その姿に周りの草木はびっくりだ。

全ての物をありのままに感じ、お酒を飲めば、詩は自然にできるのさ。

 

 最後の「酒を得て、詩、自ら成る。」しか覚えてなかったのですが、実は陶淵明さんを讃えた詩だったというのを、今気づきました。

 

 超余談ですが、最近の中国に関するネットのニュースを見て、

「過ちて改めざる、是を過ちと謂う」過ちを自覚して改めようとしない、これが本当の過ちである。)

という孔子さんのことばを思い出しましたよ。

 このように、中国にはいいことばがたくさんあったはずなのに。 

 今の中国は、どうしてしまったのだろうなあ。

 

参考にした本:蘇東坡詩集巻34(道立図書館にあった本のコピーなので、詳細知らず)

       エピソードでわかる中国の名言100(明治書院