秀丸の酒とゲームとロボットの日々

酒とゲームとロボットが大好きです

酒の日々・読むお酒

酒の日々・読むお酒 李白『月下独酌』其三

暑いです。暑くて夜中に目が覚めて、寝不足で昼眠くて、夜お酒飲んだらうっかり寝ちゃって、暑くて夜中に目が覚める。その繰り返し。 既出かもしれないけれど、まあいいや。 三月咸陽城 三月 咸陽城千花晝如錦 千花は晝 錦の如し。誰能春獨愁 誰か能く春獨り…

酒の日々・読むお酒 アブー・ヌワース『酒が欲しくなるとき』

今日は、ドリフのDVDを観ています。それにしても、いかりや長介さんはいいなあ。あの人がいなければ、ドリフターズは成立しないと思うのですよ。あとブーちゃんかわいい。 やはり、前回の飲酒詩は既出でした。すみません。 飲酒をとがめる人よ、 いつ君は…

酒の日々・読むお酒 梅堯臣『雪夜留梁推官飮』

お久しぶりでございます。余裕がなくなってぼろぐの更新ができないでいたのですが、最近やっとゆとりができてきたので、お酒の素晴らしさを分かってほしくて、がんばってみます。 しばらくぶりなので、飲酒詩が既出だったらすみません。 晝雪落旋消 晝の雪は…

酒の日々・読むお酒 李白『對酒』

『仮面ライダーSPECIAL』観てます。あー、やっぱり仮面ライダーはいいなあ。バイクで疾走するライダー!やられると爆発する怪人! 雪もちらつき始めたこの季節。季節感虫、いや無視ですが、春の歌るるるるるー。 勸君莫拒盃 君に勸む盃を拒む莫れ 春風笑人來…

酒の日々・読むお酒 幸田露伴『古革籠』酒より

やれやれ。やっとこさ、お酒が今までよりちょっとこさ自由に飲めるようになりますかねえ。 お酒に逃げっぱなしはよくないですけれど、たまには「酒でも飲まないとやってられない」ときがあるのです。 3歩進んで2歩下がって、1歩進んでいればいいではありま…

酒の日々・読むお酒 ジョン・チーヴァー『酒礼賛の辞』

超お久しぶりでございます。なぜここまでご無沙汰だったかというと、3月にパソコンが壊れて、4月に仕事が変わって、心に余裕ができるまで、ここまでかかったのです。夜空を見て、星がきれいだなと思えるまで。 とりあえず、リハビリ的にこの一文。 恋心は…

酒の日々・読むお酒 蘇東坡『月夜与客飲杏花下』

『酒のほそ道』48巻と、『ワカコ酒』16巻買いました。『酒のほそ道』で、麗ちゃんの出番が少なくなったのが、さみしいなあ。 さて、まだまだ寒いけど、朝明るくなるのが大分早くなってきたので、春の飲酒詩第二弾。 杏花飛簾散余春 杏花 簾に飛んで余春…

酒の日々・読むお酒 アブー・ヌワース『魂の妹』

最近、家で飲んでても記憶無くし加減がすごすぎて、やばいです。ネットでブルーレイディスク注文したこと、忘れてました・・・。 さて、どうやって見つけたか覚えてませんが、いつの間にか手元にあった『アラブ飲酒詩選』。 アブー・ヌワースは、8世紀から…

酒の日々・読むお酒 李白『待酒不至』

3月。まだ外に雪がいっぱいあるけど、気分はもう春。 なので、今までおいといといた春の飲酒詩、解禁だい。 玉壺繫靑絲 玉壺 靑絲に繫け 沽酒來何遲 酒を沽うて來ること何ぞ遲き。 山花向我笑 山花 我に向つて笑ふ 正好銜盃時 正に盃を銜むに好きの時。 晚…

酒の日々・読むお酒 BARレモンハート6巻:双葉社より

こないだ本屋に行ったら、宮城谷昌光さんの『公孫龍』(青龍編)を見つけたのですよ。これ面白い!ていうか、なんでこんなの書けるのだ?すごい! なんていうか、宮城谷昌光さんの描く歴史って、ぺらっぺらな平面的ではなく、細部まで作りこまれた立体的なの…

酒の日々・読むお酒 陶淵明『飮酒 其十四』

最近やっと、ダビスタでBボタンを押すと、レースの途中が省略できることを知りました。 まあそれはおいといて、今回は陶淵明さんの詩。陶淵明さんが過ごしてきた時代背景を思うと、より深く感じられる。(私の「いやーん、くー」は気にしないでー。) 故人…

酒の日々・読むお酒 ロバート・バーンズ『ウィリィがこさえた 樽酒、やんさ』

とんとご無沙汰しておりました。寒いのと、SWITCHとダビスタ買ったのとで、ストーブの前から離れられず。 ダビスタは、一見すると同じことの繰り返しなのですが、自分の馬がレースで勝った時の爽快感が、たまらないのです。 さて、スコットランドの国民的詩…

酒の日々・読むお酒 李白『將進酒』

久しぶりに『10号誕生!仮面ライダー全員集合!!』を観ましたよ。すっごいわくわくしました。子供に還って、大人のヒーローにメロメロだ。 今回は、李白さんの『將進酒』に挑戦だ。もとは、漢代の楽府の曲名なのだそうな。 君不見黄河之水天上來 君見不や…

酒の日々・読むお酒 北原白秋『薄荷酒』

『酒の詩集』は、昭和48年の発行なので、たぶん「酒」「詩」で検索して古本販売サイトで買ったのだと思います。 「楽しむ酒」、「悲しむ酒」などの12章に分類されていまして、この「薄荷酒」はなぜか「ぐち酒」。 「思ひ出」の頁に さかづきひとつうつし…

酒の日々・読むお酒 曹植『箜篌引』

『最強ロボダイオージャ』を鑑賞中。安心して観ていられる勧善懲悪のアニメって、今あるのかな? 何が正しいか分からない世の中だからこそ、何が正しいか伝えるアニメを観たいなあ。 今回紹介する詩の作者は、曹植さん。あの曹操さんの息子です。曹丕さんと…

酒の日々・読むお酒 山崎正和「酔いの現象学」(『酒の文明学』より)

『ゲッターロボ』・『ゲッターロボG』を観ましたよ。リョウくんの「シャインスパーク!」にうっとりだ。 『酒の文明学』は、サントリー株式会社の90周年事業の一環として生まれた不易流行研究所の、そのまた10周年記念で作られた本らしいです。お酒に関…

酒の日々・読むお酒 梅堯臣『雪夜留梁推官飮』

わっはほーい!今日本屋を覘いたら、宮城谷昌光さんの小説『孔丘』を発見したよ!読むのが楽しみ! 今回紹介する詩の作者は、梅堯臣さん。北宋の人。雪の季節にぴったりだ。 晝雪落旋消 晝の雪は落ちて旋ち消ゆ 夜雪寒易積 夜の雪は寒くして積り易し 燈淸古…

酒の日々・読むお酒 オキ・シロー「心にしみるブラック・ベルベット」(『寂しいマティーニ』より)

『鋼鉄ジーグ』を観ましたよ。エンディングのドラムソロが素敵。 『寂しいマティーニ』。グラスをはさんで男と女が漂う21話。 かつての恋人と再会した女。ブラック・ベルベットを二つ注文する男。なぜ結婚しないのかと聞く女に、答える男。 「ぼくが結婚し…

酒の日々・読むお酒 若山牧水『ウヰスキイに煮湯そそげば匂い立つ白けて寒き朝の灯かげに』

ブライガーに続けて、今は『大空魔竜ガイキング』を観ています。 エンディングのサコンさんがかっこよすぎて、毎回身もだえしています。 さて、最近めっきり寒くなってきたので、こんな歌。 『ウヰスキイに煮湯そそげば匂い立つ白けて寒き朝の灯かげに』 国…

酒の日々・読むお酒 李商隱『花下醉』

この土日は、『銀河旋風ブライガー』をひたすら鑑賞。なぜ、オープニングの「銀河旋風」は「ぎんがせんぷー」なのだ?なぜ、みんなヘルメット被っただけで宇宙を走り回れるのだ?なぜ、カーメンカーメンのお顔は、いつもキラキラなのだ? 思わずつっこみたく…

酒の日々・読むお酒 陶穀『麹世界』

ロボット愛継続中。「あしゅら男爵太平洋に散る!!」で、「Dr.ヘルにも伝えておいてもらおう、後悔するなとな」と「Dr.ヘルに伝えてください。あしゅらは、最後まで勇敢に戦ったと」のどちらを伝えればいいのか、悩みます。 今回紹介する文章は、宋の…

酒の日々・読むお酒 松平盟子『さみどりのオリーヴしびれつつ沈むマティーニまたは冷酷な湖(うみ)』

いやっはー、ロボット愛が止まらなくて、『マジンガーZ』視聴中です。 第52話「甲児ピンチ!さやかマジンガー出動!」最高っすねー。 さて、 『さみどりのオリーヴしびれつつ沈むマティーニまたは冷酷な湖』 マティーニって、不思議ですよね。どうしてあ…

酒の日々・読むお酒 張説『醉中作』

今回紹介する詩の作者は、唐の則天武后~玄宗あたりに仕えていた張説さん。なんかもう真っすぐに、「ぼかぁお酒が好きなんだ!」と叫んでます。 醉後樂無極 醉後 樂み極まり無く 彌勝未醉時 彌勝る 未だ醉はざる時に。 動容皆是舞 動容 皆是れ舞 出語總成詩 …

酒の日々・読むお酒 エルベ・ル=テリエ「辛口な女の教え」(『カクテルブルース in N.Y.』より)

ロボット好きの原点に帰りたくて、「マジンガーZ」第1話から視聴中。初見でマジンガーZを動かせる甲児くん、すごいよ!(弟のシローくん踏んづけそうになるけどさ。)さっすが、のっけからノーヘルでバイク乗り回すだけありますね! さて、『カクテルブル…

酒の日々・読むお酒 『さかふねに滴(したた)りおつる新酒(にひしぼり)かくも響きて落ち来るものか』

いやー、生ハムにごま油垂らすと、けっこうオツなおつまみになりますなあ。 さて、今回紹介するこの歌、実はどの本から拾ってきたか分からないのです。というのは、大昔に自分のHP用に拾った歌だから。でも、いい歌。 『さかふねに滴(したた)りおつる新…

酒の日々・読むお酒 孟郊『酒徳』

今回紹介する詩は、唐が折り返し地点を迎えた頃の詩人、孟郊さんのものです。なんか一生不遇だったらしいですけれど、お酒が慰めてくれたのかな。 酒是古明鏡 酒は是古明鏡 輾開小人心 小人の心を輾開す。 酔見異擧止 酔へば擧止を異にするを見 酔聞異擧音 …

酒の日々・読むお酒 星新一『少年期』より

わーい。先日本屋に行ったらば、漫画『BARレモン・ハート』35巻があったのですよ!年に一度のお楽しみ。 さて、実はこのお話、星新一さんの本から採ったのではなくて、『酒の本棚・酒の寓話』という本から採ったのです。これまた『BARレモン・ハート…

酒の日々・読むお酒 坂口謹一郎『たまきはるいのちの限り究めはやいやはて知らぬうまさけのみち』ほか

いやー、先週あんなに暑かったのに、北海道は急に涼しくなりました。体がついていかないよう。 さて、坂口謹一郎博士は、醸造学の権威で酒の博士として親しまれた方。 私が坂口謹一郎博士を知ったのは、とある酒蔵の売店に売られていた『坂口謹一郎酒学集成…

酒の日々・読むお酒 王維『送元二使安西』

いやー、最近残暑が厳しいざんしょねえ。 今回紹介する詩は、唐華やかなりしときの詩人、王維さんのものです。王維さんが元二さんという人を、長安から安西まで送ったわけです。 渭城朝雨潤軽塵 渭城の朝雨 軽塵を潤す 客舎青青柳色新 客舎 青青として柳色新…

酒の日々・読むお酒 C.W.ニコル『ザ・ウイスキー・キャット』より

今回紹介するのは、C.W.ニコルさんが書いた『ザ・ウイスキー・キャット』という本の一節。 この本は、たまたま旅行先で入った本屋で見つけたのですよ。電子書籍もいいけれど、こういう偶然の出会いがあるから、本屋巡りはやめられないのだ。 スコットラ…