秀丸の酒とゲームとロボットの日々

酒とゲームとロボットが大好きです

酒の日々・読むお酒 梅堯臣『雪夜留梁推官飮』

 わっはほーい!今日本屋を覘いたら、宮城谷昌光さんの小説『孔丘』を発見したよ!読むのが楽しみ!

 

 今回紹介する詩の作者は、梅堯臣さん。北宋の人。雪の季節にぴったりだ。

 

晝雪落旋消  晝の雪は落ちて旋ち消ゆ

夜雪寒易積  夜の雪は寒くして積り易し

燈淸古屋深  燈淸くして古屋深く

爐凍殘煙碧  爐凍りて殘煙碧し

爲沽一斗酒  爲に一斗の酒を沽い

暫對千里客  暫く千里の客に對す

酒薄意不淺  酒は薄くとも意は淺からず

輕今須重昔  今を輕んじては須からく昔を重んずべし

重昔是年華  昔を重んずるは是れ年華の

飄飄猶過隙  飄飄として猶隙を過ぐるがごとくなればなり

一醉冒風歸  一醉 風を冒して歸る

平明馬無跡  平明 馬 跡無し

 

昼の雪はあっという間に融けちゃうよ。

夜の雪は寒いからしんしん積もる。

灯りが澄んでる古小屋の奥まで。

囲炉裏の火は消えて残るは煙ばかり。

おーいお酒持ってきたよ。

遠いところをよく来たね。

お酒は薄くても僕の気持ちは燃えている。

思いを遠い昔に飛ばそう。

あの頃君は若かった。

あれ?いつの間に帰っちゃったの?風強いのにさ。

馬の足跡も見えない。

  

 宋って、唐みたいな華やかさはないけれど、おだやかな文化の香りがするなあ。

 

 

参考にした本:『壺中天醉歩』(大修館書店)

 

 超余談ですが、最近「~ハラ」ということばを聞くと、もやもやするのですよ。

 確かに、言われた本人が不快に感じたら、それはいやがらせだ。間違いない。

 でも、なんでも「ハラ」つけりゃいいってものじゃない!

 自分が気に入らなかったら即いやがらせか?!

 「ハラ」で物事の本質を覆い隠すな!

 てね。