秀丸の酒とゲームとロボットの日々

酒とゲームとロボットが大好きです

酒の日々・読むお酒 エルベ・ル=テリエ「辛口な女の教え」(『カクテルブルース in N.Y.』より)

 ロボット好きの原点に帰りたくて、「マジンガーZ」第1話から視聴中。初見でマジンガーZを動かせる甲児くん、すごいよ!(弟のシローくん踏んづけそうになるけどさ。)さっすが、のっけからノーヘルでバイク乗り回すだけありますね!

 

 さて、『カクテルブルース in N.Y.』は、フランス人がニューヨークのジェイズ・バーを舞台に描いた、カクテルショートストーリー。登場人物は、ジェイズ・バーのオーナー兼バーテンダーのジェイ、ピアノマンのアルシー、ウェイトレスのローズ、そしてジェイズ・バーを訪れる客。

 

 今宵ジェイズ・バーを訪れたのは、派手なドレスに身を包んだサラ。彼女はジェイにドライ・マティーニのお代わりを注文します。

 彼女は差し出されたドライ・マティーニを前にほほえみ、そしてつぶやく。

 

「ジェイ、あなたにドライを注文する人間がいたら、よく観察するのよ。多分あなたの手に目を釘付けにしたまま黙りこくって、身動き一つしないはずよ。それとね、なぜドライを注文したのか分かる……?それはねえ、そうやってあなたの仕草を目で飲んでる間はね、とうの昔に終わってしまった自分の人生のことを、ほんの少しの間だけ、悔やまなくてすむからなのよ……」

 

 いえいえサラさん、人生どんなもんだい!ですよ。

 

 この本に載っているドライ・マティーニのレシピは、ドライ・ジン60ml、ドライ・ヴェルモット1dash、アンゴスチュラ1dash、カクテル・グラスに注ぎ、軽くステア。グラスの上でレモンの皮を搾り、グリーン・オリーブを一つ沈める。

 

 マティーニを目の前にすると、背筋が伸びますよね。

  

 

参考にした本:『カクテルブルース in N.Y.』(求龍堂