秀丸の酒とゲームとロボットの日々

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酒の日々・読むお酒 陶淵明『飮酒 其十四』

 最近やっと、ダビスタでBボタンを押すと、レースの途中が省略できることを知りました。  

 

 まあそれはおいといて、今回は陶淵明さんの詩。陶淵明さんが過ごしてきた時代背景を思うと、より深く感じられる。(私の「いやーん、くー」は気にしないでー。)

 

故人賞我趣  故人 我が趣を賞し

挈壺相與至  壺を挈げて相與に至る。

班荊坐松下  荊を班きて松下に坐し

數斟已復醉  數斟 已に復醉ふ。

父老雜亂言  父老 雜亂して言ひ

觴酌失行次  觴酌 行次を失ふ。

不覺知有我  覺え不 我有るを知るを

安知物爲貴  安んぞ物を貴しと爲すを知らんや。

悠悠迷留所  悠悠 留まる所に迷ふ

酒中有深味  酒中 深味有り。

 

古い知り合いが「お前いい感じじゃーん」と

酒壺をひっさげてやってきたよ。

草を敷いて松の下に座り

数杯飲んだら酔いの往復。

おっちゃん暴言吐きまくり

おい、次は俺の番じゃない?

あれ?ここは誰?私はどこ?

財産ってさ、本当に大事?

Hey You! 僕はどこへ行こう。

お酒は知れば知るほど素晴らしい。

 

超余談ですが、私が好きな中国のことば。

(前にも書いたかも知れないけれど、気にしない。)

「陰徳有れば必ず陽報有り」

 昔、楚の蔿艾猟さんが幼いころ、両頭の蛇を見てしまって、両頭の蛇を見た者は死ぬときいたことがあるものだから、とっさにその蛇を殺して埋めて、泣きながら家に帰ったところ、お母さんが「人に知られない善行をおこなったものに、天はそれに報いて福をさずけてくれるのです。死にはしません。安心なさい」と言ったそうな。

 

死にはしません。安心なさい。

 

参考にした本:『中華飲酒選』(筑摩書房

       『春秋名臣列伝』(文春文庫)