秀丸の酒とゲームとロボットの日々

酒とゲームとロボットが大好きです

酒の日々・読むお酒

酒の日々・読むお酒 与謝野晶子『許したまへあらずばこその今のわが身うすむらさきの酒うつくしき』

ファイナルファンタジー7リメイク、一応クリアしたのですが、たくさんの伏線が残りすぎて、中途半端感が半端ない。(どっちじゃ。) これって続編あるんですよね? さてさて、明治から昭和にかけての女流歌人、与謝野晶子さんは、こんな歌を詠んでいます。 …

酒の日々・読むお酒 蘇東坡『眞一酒』

世間よりかなり遅れて「ファイナルファンタジー7リメイク」やっているのですが、回り道が多すぎて話がなかなか進まない印象。目的地甲に行くために乙を経由してさらに丙を経由する、みたいな。 まあそれはおいといて、今回は蘇東坡さんの詩。蘇東坡さんは、…

酒の日々・読むお酒 ボードレール『酒の魂』

あまりにも部屋がむしむしするので、とうとう除湿器買ってしまいましたよう。大量の水が出てきてびっくりだ。 今ゲームは、ファイナルファンタジー7リメイクをやってます。最初のチュートリアル的なダンジョンで迷いまくりました。年だなあ。 あ、さて、ボ…

酒の日々・読むお酒 大伴旅人『古の七の賢しき人どもも欲りせしものは酒にしあるらし』ほか

やれやれ、やっとこさ「龍が如く7」のスーパーファイナルミレニアムタワークリアできましたよ。意外とスーパーな支配人は強くなかった。 さてさて、なぜか我が国の和歌には、酒中の趣を詠んだ歌はほとんど無いのですが、その中でも珍しくこの大伴旅人さんと…

酒の日々・読むお酒 李白『友人會宿』

いやー、もうはや1年の半分が終わってしまいました。ニセアカシアの花も散って、いよいよ本格的な夏到来です。 夏といえばキャンプ、というわけで、今回は意外とアウトドア派?な李白さんの詩。 滌蕩千古愁 滌蕩す千古の愁 留連百壺飮 留連す百壺の飮。 良…

酒の日々・読むお酒 エルベ・ル=テリエ「琥珀色の中に思い出が見える」(『カクテルブルース in N.Y.』より)

『カクテルブルース in N.Y.』は、フランス人がニューヨークのジェイズ・バーを舞台に描いた、カクテルショートストーリー。登場人物は、ジェイズ・バーのオーナー兼バーテンダーのジェイ、ピアノマンのアルシー、ウェイトレスのローズ、そしてジェイ…

酒の日々・読むお酒 太田蜀山人『朝もよし昼もなほよし晩もよしその合々にちょいちょいとよし』

いやー、6月に入って一気に夏らしくなりましたねえ。こんな時こそ「ガリガリ君サワー」の出番ですよ。 漫画『酒のほそ道』に載っていたのでやってみたのですが、氷いらずでなかなかいけます。私のお気に入りは白ワインに梨味。でも、梨味があまり売られてい…

酒の日々・読むお酒 蘇東坡『蜜酒歌』

三國志14が一段落したので、三國志と同時に買った龍が如く7をやっています。ちょっとでも気になることがあると最初からやり直すを繰り返していたので、やり始めてから大分経つのにまだ1回しかエンディングを見ていません。 以上、ブログ更新さぼっている…

酒の日々・読むお酒 オキ・シロー「昼下がりのギムレット」(『昼下がりのギムレット』より)

オキ・シローさんは、お酒関連のエッセイやショートストーリーを、数多く書いた人。カクテルグラスの向こう側に、男は過去を、女は未来を見る。なんちゃって。 『昼下がりのギムレット』は「粋なカクテルとドライな男たちの物語」(帯封)。表題作の「昼下が…

酒の日々・読むお酒 若山牧水『それほどにうまきかと人の問うならば何と答えんこの酒の味』

最近、夜が明けるのが早くなりましたねえ。6時にはもう明るいので、朝起きるのがつらくなくなりました。 明けない夜はないのだ。 突然ですが、今日は若山牧水さんのこの短歌。 『それほどにうまきかと人の問うならば何と答えんこの酒の味』 いやはや、本当…

酒の日々・読むお酒 蘇東坡『和陶飮酒二十首』其三

さ・・・三國志14が、終わらないよお。いやまあ、イベント発生に失敗しするたびに、最初からシナリオプレイし直している自分のせいなのですが。 まあそれはおいといて、今回は蘇東坡さんの詩。そういえば、ほんとは詩人さんの名を書くとき、名か字(あざな…

酒の日々・読むお酒 エルベ・ル=テリエ「束の間の味」(『カクテルブルース in N.Y.』より)

『カクテルブルース in N.Y.』は、私が初めて買ったお酒関連の本です。(たぶん。なにせ〇十年以上前のことなので、記憶が定かではないですが。) 本の舞台はニューヨークですが、作者はフランス人。ジェイズ・バーのオーナー兼バーテンダーのジェイ、…

酒の日々・読むお酒 王莽「酒は百薬の長」(『食貨志』より)

「酒は百薬の長」という言葉は、一度は聞いたことはあると思うのです。一見お酒サイコー!な言葉に燃えますが、実はそうでない、というお話。 王莽さんという人は、劉邦さんが創った漢王朝を簒奪しちゃって、自分の王朝をたてちゃった困ったちゃん。その王朝…

酒の日々・読むお酒 李白『月下独酌』其一

いやはや、仕事始めから約1週間が経ちましたが、年末年始飲んじゃ寝飲んじゃ寝してたので、頭の回転がいまだに反回転。 まあそれはおいといて、今回は大好きな李白さんの詩。 花間一壺酒 花間 一壺の酒 獨酌無相親 獨酌 相親む無し。 擧盃邀明月 盃を擧げて…

酒の日々・読むお酒 権徳輿『独酌』

最近、ひまぶっこいているので、宮城谷昌光さんの小説ばかり読んでます。 『呉漢』。後漢王朝成立の立役者の一人のお話。いいことば満載でして、今日はこのことば。 「つまり話半分ということは、きいたという事実を一とすれば、その半分に縮小しておくとい…

酒の日々・読むお酒 曹操『短歌行』

曹操さん。昔はあんまりいいイメージありませんでした。でも、宮城谷昌光さんの『三国志』を読んで、人は見かけで判断してはいけないのだー、と悟りました。 ちなみに言わずもがなですが、曹操さんの字は孟徳。 対酒当歌 人生幾何 酒に対しては当に歌ふべし…

酒の日々・読むお酒 李白『山中幽人対酌』

職場のあっせんで買った、天塩町のべこちちファクトリーのさけるチーズをつまみに飲んでいるのですが、いやはやこりゃうまいですよ。特にさんしょう。 それはおいといて、今回は冬なのに春っぽい漢詩。 両人対酌山花開 両人対酌 山花開く 一盃一盃復一盃 一…

酒の日々・読むお酒 王瀚『涼州詩』

そういえば、いつの間にか今年のボージョレ・ヌーボーの解禁日が過ぎてましたなあ。ここ何年か飲んでませんけれども。 葡萄酒つながりで思い出した、この漢詩。 葡萄美酒夜光杯 葡萄の美酒 夜光の杯 欲飲琵琶馬上催 飲まんと欲すれば 琵琶 馬上に催す。 醉沙…

酒の日々・読むお酒 陶淵明『飮酒』其七

9月9日は、ご節句の一つ、重陽の節句。9は陽数であり、陽が重なるのでとってもめでたい日だそうな。この日にお酒に菊の花を浮かべて飲むと、邪気を払って息災であるという風習があります。 そこで、本日は重陽の節句にぴったりの、陶淵明さんの飲酒詩をご…

酒の日々・読むお酒 『BARレモン・ハート』第34巻

いやっははー!お酒飲み人の、年に一度のお楽しみ、『BARレモン・ハート』第34巻、やっと買いましたよー! 発売日はちょっと前だったのですが、近所の本屋さんに売っていなくて、ちょうど某札幌市に出張する機会があったもので、ここぞとばかりに買って…

酒の日々・読むお酒 若山牧水『白玉の歯にしみとほる秋の夜の酒はしづかに飲むべかりけり』

いやっはー、残暑が厳しいざんしょ!なのですが、お盆を過ぎたら日が短くなって、めっきり秋らしくなりました。なのでこの短歌。 『白玉の歯にしみとほる秋の夜の酒はしづかに飲むべかりけり』 牧水さんの、お酒に対する愛が感じられますねえ。春でも夏でも…

酒の日々・読むお酒 高村光太郎『梅酒』

この土日に、台風10号さんから変化した温帯低気圧さんが近くにいらっしゃったと聞いて、ふと思い出したこの詩。 死んだ智恵子が造っておいた瓶の梅酒は 十年の重みにどんより澱んで光を葆み、 いま琥珀の杯に凝って玉のやうだ。 ひとりで早春の夜ふけの寒…

酒の日々・読むお酒 李白『把酒問月』

夏っぽい飲酒詩を探していたのですが、なかなか見つからず。せめて月見酒で涼しいかなと思うのですが、どうでしょか? 靑天有月來幾時 靑天 月有って來幾時ぞ 我今停盃一問之 我今 盃を停めて一たび之を問ふ。 人攀明月不可得 人 明月を攀づるは得可から不 …

酒の日々・読むお酒 松尾芭蕉『酒のみに語らんかかる滝の花』

いっつも古代中国の詩人さんばかり紹介しては何なので、今回は日本の代表的俳人、松尾芭蕉さん。 『酒のみに語らんかかる滝の花』 中国に比べると、日本にはあまり「飲酒詩」ってなじみがないですよね。なんか、もったいないなあ。 まあそれはおいといて、滝…

酒の日々・読むお酒 白楽天『效陶潜體詩』其三

中国の飲酒詩の詩人といえば、この人も外せません。白楽天さんは中唐の人。本名は白居易。「陶潜」は陶淵明さんで、陶淵明さんの詩を詠んで心情にしっくりきたので、その作風をまねて自分も詩を作ってみたよ!だそうです。 朝亦獨醉歌 朝も亦獨り醉うて歌ひ …

酒の日々・読むお酒 于武陵『勸酒』

たまたま漫画『BARレモン・ハート』30巻を読んでいたら、たまたまこの詩(訳詩の方)が載っていたので、漢詩も読んでもらいたくてここに載せてみました。 勸君金屈巵 君に勸む 金屈巵 滿酌不須辭 満酌 辭する須ら不。 花發風多雨 花發いて風雨多く 人生…

酒の日々・読むお酒 陶淵明『止酒』

前回に引き続き、陶淵明さんの詩。漫画『BARレモン・ハート』16巻でも紹介されていました。 1日に2度朝は来ないんだから今を楽しもうよと言っていた陶淵明さんに、いったい何があったのでしょうか? 居止次城邑 居は城邑に次るを止め 逍遥自閑止 逍遥…

酒の日々・読むお酒 陶淵明『雑詩』十二首 其一

陶淵明さんは、晋の末期に生まれて宋代を生きた詩人。西暦でいうと、365年に生まれて427年にお亡くなりになりました。字は元亮。なのですが、宋代になってから潜を名とし、淵明を字としたのだそうな。 こんな昔の人の思いを感じられる。ことばって、す…

酒の日々・読むお酒 蘇東坡『洞庭春色』

「酒は憂いを払う玉箒」、「酒は詩を釣る鉤」という言葉は、何となく知っておりました。それが宋の詩人の蘇東坡さんが書いた詩の中にあるというのも、何となく知っておりました。 ただ、蘇東坡さんが詠んだその漢詩がどんなものかがさっぱりすっぱり分からな…

酒の日々・読むお酒 李白『月下独酌』其二

お酒は、飲むだけが楽しみではありません。古今東西世界には、読むことで私たちを桃源郷へ誘ってくれる飲酒詩などの「読むお酒」が、たーくさんあるのです。 まずは、私がいっちばん大好きな飲酒詩を、ご紹介。 李白『月下独酌』其二 天若不愛酒 天若し酒を…