秀丸の酒とゲームとロボットの日々

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酒の日々・読むお酒 若山牧水『それほどにうまきかと人の問うならば何と答えんこの酒の味』

 最近、夜が明けるのが早くなりましたねえ。6時にはもう明るいので、朝起きるのがつらくなくなりました。

 明けない夜はないのだ。 

 

 突然ですが、今日は若山牧水さんのこの短歌。

それほどにうまきかと人の問うならば何と答えんこの酒の味

  いやはや、本当に何と答えれば、お酒を飲んだ時のこの、胸いっぱいに幸せが広がっていく気持ちを表現できるのでしょう。いくらことばを連ねても、言い尽くせない。まさに酒中の趣。

 若山牧水さんは、本当に酒飲みの気持ちをよく分かっているなあ。

 

 超余談ですが、そういえば、孔子さんは過ちについてこんなことも仰っていたそうな。

「君子の過つや、日月の食の如し。過つや人これを見る。改むるや人皆これを仰ぐ。」

 この場合の君子は、為政者、君主を指します。君主が過ちを犯せば、日食や月食のように、全ての民びとがそれを見ている。君主が率直に過ちを認めて改めるならば、またもとのようにふり仰ぐのです。

 そして孟子さんはこれを受けて、

「今の君子は、過てば則ちこれに順う(押し通す)」と仰ってます。

 我が国の君子は、どちらでしょうか?

 

参考にした本:『酒・肴おもしろ雑学とっておきの話』(三心堂出版社)

       「エピソードで分かる中国の名言100」(明治書院