いやー、6月に入って一気に夏らしくなりましたねえ。こんな時こそ「ガリガリ君サワー」の出番ですよ。
漫画『酒のほそ道』に載っていたのでやってみたのですが、氷いらずでなかなかいけます。私のお気に入りは白ワインに梨味。でも、梨味があまり売られていない・・・。
それはさておき、太田蜀山人(蜀山人は南畝の別号だそうですが)という人は、江戸時代中・後期の有名な文人だそうですが、の、お酒大好きな狂歌。
『朝もよし昼もなほよし晩もよしその合々にちょいちょいとよし』
確かに、朝飲むお酒って夜のそれとは違って、嬉しさ倍増といいますか、「わーい飲んでいいんだ―」的なおいしさがあるのですよ。昼飲むお酒も、開放感がある感じ。
まあ、あまりちょいちょい飲みすぎると、体壊して禁酒するはめになって、で結局、
『わが禁酒破れ衣となりにけりさしてもらはうついでもらはう』
なんてことになりますので、お気をつけあそばせー。
超余談ですが、古代中国の戦国時代の人である韓非さんが記した『韓非子』の中に、
「小信成るときは、すなわち大信立つ。ゆえに明主は信を積む。」
ということばがあります。
普段から民に対して真摯に対応していかないと、いざという時に何を言っても信用されなくなるのですよ、「主」の人さん。
ちなみに、『字統』で「信」を引くと、「人と言に従う。言は誓言、神に誓うことばである。」だそうで、孔子さんは「政の大本は、食と兵とを充足し、民を信ぜしめることの三者にあるが、もしやむをえずその政策を放棄するときは、先ず兵を去り、次に食を去るも、信は政治の絶対条件である」とおっしゃったと解説文にあります。
で、解説の最後に、「大ていの政治は、これを倒逆した形で行われている。」とあるのが面白い。
参考にした本:『酒・肴おもしろ雑学とっておきの話』(三心堂出版社)
『歴史の活力』」(文春文庫)
『字統』(平凡社)