いやー、もうはや1年の半分が終わってしまいました。ニセアカシアの花も散って、いよいよ本格的な夏到来です。
夏といえばキャンプ、というわけで、今回は意外とアウトドア派?な李白さんの詩。
滌蕩千古愁 滌蕩す千古の愁
留連百壺飮 留連す百壺の飮。
良宵淸宜談 良宵 淸談に宜しく
皓月未能寢 皓月 未だ寢る能はず。
醉來空臥山 醉ひ來つて空山に臥すれば
天地卽衾枕 天地は卽ち衾枕。
たまりにたまったうっぷんをすっきりこん
なかなか飲むのをやめられない。
いい夜だ、話も弾む
月もきれいだし、まだ寝るのがもったいない。
ああとうとう酔いが来ちゃった誰もいない山だもん寝っ転がっちゃえ
天は寝巻で地は枕。
うーん、やっぱり李白さんの詩は、直球ど真ん中、心にすとーんと入ってきます。
このご時勢、外にはなかなか出にくいですが、適度な距離を保って、極上の寝巻と枕に包まれに行きたいものです。おいしいお酒と一緒に。
参考にした本:『中華飲酒詩選』(筑摩書房)