秀丸の酒とゲームとロボットの日々

酒とゲームとロボットが大好きです

酒の日々・読むお酒 梅堯臣『雪夜留梁推官飮』

 お久しぶりでございます。余裕がなくなってぼろぐの更新ができないでいたのですが、最近やっとゆとりができてきたので、お酒の素晴らしさを分かってほしくて、がんばってみます。

 しばらくぶりなので、飲酒詩が既出だったらすみません。

 

晝雪落旋消  晝の雪は落ちて旋ち消ゆ
夜雪寒易積  夜の雪は寒くして積り易し
燈淸古屋深  燈淸くして古屋深く
爐凍殘煙碧  爐凍りて殘煙碧し
爲沽一斗酒  爲に一斗の酒を沽い
暫對千里客  暫く千里の客に對す
酒薄意不淺  酒は薄くとも意は淺からず
輕今須重昔  今を輕んじては須からく昔を重んずべし
重昔是年華  昔を重んずるは是れ年華の
飄飄猶過隙  飄飄として猶隙を過ぐるがごとくなればなり
一醉冒風歸  一醉 風を冒して歸る
平明馬無跡  平明 馬 跡無し

 

昼降った雪はきえちゃった

夜降った雪は寒々と僕の心に積もるよ

灯りは僕の心の奥まで照らす

けむた!

お酒もらってくるわ

みんなで飲もうよ

お酒が薄いのは気のせいだーよ

今よりも昔が楽しかったね

昔が楽しかったってのは年取ったからさ

時はひょうひょうと僕の体を抜けていく

さて、いいとこ飲んだから帰ろかな

明るくなったら、僕を見つけてみてよ

 

 梅堯臣は、北宋初期の詩人だそうですよ。なんだか淡々とした詩ですよね。きっとお酒が強いんだ。酔っぱらうと、なんだかハイになっちゃうもの。

 

 最近、政治が殺伐としてますよね。政治家さんには、ぜひとも宮城谷昌光先生の本を読んでほしいのですがなあ。

 たとえばさ、『草原の風(上)』のこの台詞。

「政治にしろ、事業にしろ、ことばがすべてであるといってよい。善政とは、良いことばの政治である。企業においては、ことばを大切にする者が成功する。」

 

参考にした本:『壺中天醉歩』(大修館書店)

       『草原の風(上)』(中央公論新社