秀丸の酒とゲームとロボットの日々

酒とゲームとロボットが大好きです

酒の日々・読むお酒 山崎正和「酔いの現象学」(『酒の文明学』より)

 『ゲッターロボ』・『ゲッターロボG』を観ましたよ。リョウくんの「シャインスパーク!」にうっとりだ。

 

 『酒の文明学』は、サントリー株式会社の90周年事業の一環として生まれた不易流行研究所の、そのまた10周年記念で作られた本らしいです。お酒に関する論考5編。『酒の文明学』は、その中の1編。

 

悲しんで酔う。喜んで酔う。人に逢って酔い、人に別れて酔う。人生は多様であり、そのたびごとの感情も多様である。そして、麻薬がそれらを一色に覆い隠すのにたいして、酒の酔いはそれぞれを輝くままに凍結する。麻薬が人生を無時間に返すのにたいして、酒の酔いは、生きたこの「今」を永遠化する。人生の多様性を愛し、それに耐えるだけの強さを持った人は、文明の歴史を越えて、いつまでも一夕の酒の酔いを愛することであろう。

 

 もうね、「お酒なんて麻薬と同じじゃーん」という人がいるけれども、違うのですよ!

 はたして李白さんは、お酒でなくて麻薬を摂っていたら、「酒を愛するは天に恥じず」なんて言えたのか?いや言えない!

 お酒の酔いは、喜びも悲しみも、全て包み込んでくれるのです。

  

参考にした本:『酒の文明学』(サントリー不易流行研究所

 

 『孔丘』読みました。何だろう、今までにないわくわく感。たぶん、今まで孔丘さんが何をしたか知らなかったので、知らないことを知る悦び。さらに、孔丘さんが何をしたかを知った、宮城谷昌光さんの知る悦びをしった、私の悦び。

 

 

参考にした本:『孔丘』(文藝春秋