秀丸の酒とゲームとロボットの日々

酒とゲームとロボットが大好きです

2020-01-01から1年間の記事一覧

酒の日々・読むお酒 大伴旅人『古の七の賢しき人どもも欲りせしものは酒にしあるらし』ほか

やれやれ、やっとこさ「龍が如く7」のスーパーファイナルミレニアムタワークリアできましたよ。意外とスーパーな支配人は強くなかった。 さてさて、なぜか我が国の和歌には、酒中の趣を詠んだ歌はほとんど無いのですが、その中でも珍しくこの大伴旅人さんと…

酒の日々・読むお酒 李白『友人會宿』

いやー、もうはや1年の半分が終わってしまいました。ニセアカシアの花も散って、いよいよ本格的な夏到来です。 夏といえばキャンプ、というわけで、今回は意外とアウトドア派?な李白さんの詩。 滌蕩千古愁 滌蕩す千古の愁 留連百壺飮 留連す百壺の飮。 良…

酒の日々・読むお酒 エルベ・ル=テリエ「琥珀色の中に思い出が見える」(『カクテルブルース in N.Y.』より)

『カクテルブルース in N.Y.』は、フランス人がニューヨークのジェイズ・バーを舞台に描いた、カクテルショートストーリー。登場人物は、ジェイズ・バーのオーナー兼バーテンダーのジェイ、ピアノマンのアルシー、ウェイトレスのローズ、そしてジェイ…

漢字の日々 「言」(ゲン)

漢字のお話、なんたび? 前回「信」を『字統』で引いてみたら「人と言に従う」とあったので、じゃあ「言」って何なのだ、ということで「言」を引いてみたら・・・というお話。 「言」。辛(しん)と口とに従う。辛は入墨に用いる針の形で、盟誓のときには自…

酒の日々・読むお酒 太田蜀山人『朝もよし昼もなほよし晩もよしその合々にちょいちょいとよし』

いやー、6月に入って一気に夏らしくなりましたねえ。こんな時こそ「ガリガリ君サワー」の出番ですよ。 漫画『酒のほそ道』に載っていたのでやってみたのですが、氷いらずでなかなかいけます。私のお気に入りは白ワインに梨味。でも、梨味があまり売られてい…

酒の日々・読むお酒 蘇東坡『蜜酒歌』

三國志14が一段落したので、三國志と同時に買った龍が如く7をやっています。ちょっとでも気になることがあると最初からやり直すを繰り返していたので、やり始めてから大分経つのにまだ1回しかエンディングを見ていません。 以上、ブログ更新さぼっている…

漢字の日々 「望」(ボウ)

漢字のお話、ごたび。 今回は、同じ読みの違う漢字のお話ではなく、宮城谷昌光さんの小説『太公望』の主人公「望」が、自分の名前の文字を知る。そんなお話。 『太公望』は、古の中国の王朝「商」を倒した「周」の文王・武王の軍師的な存在。 小説『太公望』…

酒の日々・読むお酒 オキ・シロー「昼下がりのギムレット」(『昼下がりのギムレット』より)

オキ・シローさんは、お酒関連のエッセイやショートストーリーを、数多く書いた人。カクテルグラスの向こう側に、男は過去を、女は未来を見る。なんちゃって。 『昼下がりのギムレット』は「粋なカクテルとドライな男たちの物語」(帯封)。表題作の「昼下が…

ロボットの日々 『無敵超人ザンボット3』

はあ、最近世の中が殺伐としてますねえ。ウイルスそのものはもちろん嫌ですが、ウイルスのためにいわれなき差別や非難中傷が起きるのが、もっと嫌。 そいえば、『無敵超人ザンボット3』の神ファミリーも、いわれなき差別や非難中傷に苦しんだよなあ。 てな…

漢字の日々 「耽しむ」(たのしむ)、「婾しむ」(たのしむ)、「怡しい」(たのしい)、そして「愉しい」(たのしい)

漢字のお話、よたび。 えー、宮城谷昌光さんが書いた『管仲』という小説がありまして、管仲さんは中国春秋時代に斉の桓公さんを覇者にした、稀代の名宰相なのですが、(仲は字で、名は夷吾)その中に「酒を耽しむより、女を婾しむより、管仲といたほうが怡し…

ロボットの日々 『闘将ダイモス』

えー、何故今回、数あるロボットアニメの中から『闘将ダイモス』を取り上げようと思ったかといいますと、もしかして万が一、私が以前ブログに載せたロボット基地の図を見て、「ダイモスの基地は北海道にある」と誤解したら困ったな、と思ったからなのです。…

漢字の日々 「笑う」(わらう)と「嗤う」(わらう)

漢字のお話、みたび。 今回なぜ「わらう」の漢字を取り上げようと思ったかといいますと、みんなご存じ志村けんさんが亡くなって、正直まだ半ば信じられなくって、それにつけても思うのは志村けんさんの「わらい」は他人を下げてわらいを取るのではなく、自分…

酒の日々・読むお酒 若山牧水『それほどにうまきかと人の問うならば何と答えんこの酒の味』

最近、夜が明けるのが早くなりましたねえ。6時にはもう明るいので、朝起きるのがつらくなくなりました。 明けない夜はないのだ。 突然ですが、今日は若山牧水さんのこの短歌。 『それほどにうまきかと人の問うならば何と答えんこの酒の味』 いやはや、本当…

酒の日々・読むお酒 蘇東坡『和陶飮酒二十首』其三

さ・・・三國志14が、終わらないよお。いやまあ、イベント発生に失敗しするたびに、最初からシナリオプレイし直している自分のせいなのですが。 まあそれはおいといて、今回は蘇東坡さんの詩。そういえば、ほんとは詩人さんの名を書くとき、名か字(あざな…

酒の日々・読むお酒 エルベ・ル=テリエ「束の間の味」(『カクテルブルース in N.Y.』より)

『カクテルブルース in N.Y.』は、私が初めて買ったお酒関連の本です。(たぶん。なにせ〇十年以上前のことなので、記憶が定かではないですが。) 本の舞台はニューヨークですが、作者はフランス人。ジェイズ・バーのオーナー兼バーテンダーのジェイ、…

ゲームの日々 「三國志14」ー孫堅さんの天下取りの日々ー

やあみんな!俺は孫堅。字は文台。人呼んで江東の虎。この時代、一人称が俺でいいのか知らないけれど、気にしない! 時は、光和7年(紀元184年)。太平道の教祖、張角の衆徒が一斉蜂起。いわゆる「黄巾の乱」ってやつだ。黄巾賊はあっという間に天下に広…

漢字の日々 「嘘」(うそ)と「妄」(うそ)

漢字のお話、再び。 宮城谷昌光さんは、「うそ」ということばに、「妄」という漢字をとくあてます。 『呉漢』でも、 「人の話には、半分信(まこと)があっても、あとの半分は妄(うそ)だということよ。(後略)」 というふうに。 「妄」ってあまり使わない…

漢字の日々 「瞻る」(みる)と「瞰る」(みる)

今回は、酒とゲームとロボットから少し離れて、私が感動した漢字のお話。 宮城谷昌光さんが書いた『呉漢』という小説がありまして、呉漢という人は劉秀さんの後漢王朝の創成を大いに助けたすごい人なのですが、まあそれはおいといて。 その小説の最初の方に…

酒の日々・読むお酒 王莽「酒は百薬の長」(『食貨志』より)

「酒は百薬の長」という言葉は、一度は聞いたことはあると思うのです。一見お酒サイコー!な言葉に燃えますが、実はそうでない、というお話。 王莽さんという人は、劉邦さんが創った漢王朝を簒奪しちゃって、自分の王朝をたてちゃった困ったちゃん。その王朝…

酒の日々・読むお酒 李白『月下独酌』其一

いやはや、仕事始めから約1週間が経ちましたが、年末年始飲んじゃ寝飲んじゃ寝してたので、頭の回転がいまだに反回転。 まあそれはおいといて、今回は大好きな李白さんの詩。 花間一壺酒 花間 一壺の酒 獨酌無相親 獨酌 相親む無し。 擧盃邀明月 盃を擧げて…

酒の日々・読むお酒 権徳輿『独酌』

最近、ひまぶっこいているので、宮城谷昌光さんの小説ばかり読んでます。 『呉漢』。後漢王朝成立の立役者の一人のお話。いいことば満載でして、今日はこのことば。 「つまり話半分ということは、きいたという事実を一とすれば、その半分に縮小しておくとい…